発売は7月18日と少し先で、現在はまだ予約注文というステータスですが、日付が今日に変わったあたりから、新刊ランキングに入って来ています。さすが話題の書。


銃・病原菌・鉄 上巻銃・病原菌・鉄 上巻 [Kindle版]
著者:ジャレド ダイアモンド
翻訳:倉骨 彰
出版:草思社
(2013-07-18)


銃・病原菌・鉄 下巻銃・病原菌・鉄 下巻 [Kindle版]
著者:ジャレド ダイアモンド
翻訳:倉骨 彰
出版:草思社
(2013-07-18)




読みでのある低評価レビュー


個人的には、ハードカバーで持っているし、わざわざKindle版で買い直すほどのものとも思っていなかったのですが、低評価レビューの幾つかが面白くて、クリップしておきたくなりました。


- Amazon.co.jp: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)の アマゾン太郎さんのレビュー
ダイアモンド自身は本書の方法は科学的なものだとプロローグで述べているが、「私の解釈では」「と思われる」「~以外考えられない」などの根拠の薄い直感的な推論や独断的な点が散見される。
統計もデータも割合で書かれている事が多くいまいち信憑性が薄い(この傾向は次回作の『文明崩壊』でかなり酷くなっている。レビューを書かせてもらったので気になればそちらも参考にしていただきたい。)

人種による差異を否定する内容の本なのだがそれとは裏腹に記述からは人種差別的な悪趣味な皮肉や滲み出る白人優越主義と差別意識を感じる。
全体的ににわか知識で表面的に物事を見るような独断的な記述が多くいまいち信憑性にかける本である。


- Amazon.co.jp: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)の nanasiさんのレビュー
以下は2013年4月24日に「暇は無味無臭の劇薬」ブログに私が書いた文章を加筆・訂正したもの。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
≪中略(※当・電パブログによる)≫
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以上を書いた後にネットで冒頭の日本人論を読んだら、偉そうな上から目線と内容のデタラメさに呆れてしまった。
これはトンデモ本の一種だ(新章だけでも“と学会”に査定して欲しい)。
本書を絶賛している人々は、これを科学的な歴史書だと思い込んでいるがハッキリ言ってそんなものではない。
むしろ科学の名を騙る悪質な政治的プロパガンダと言ったほうが正しい。


- Amazon.co.jp: 文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)の ももももさんのレビュー
もちろん、著者は進化生物学者であって、歴史学者ではない。
ご自身の分野であるポリネシアのことは非常に詳しいし、そこは称賛されている他の方に同意する。
だが、日本史に興味を寄せているなどとは露ほども思えない該当箇所は、その部分だけが批判されるわけではなく、
この本に書かれている他の専門外の文章に関しても、精度を疑われてしかるべきものだ、と私は思う。



日本について書かれた特別章が特に評判悪いですね。ここ、ハードカバー版には収録されていなくて、文庫版が出た時に加筆された部分なので、まだ読んだことがありません。俄然、興味が湧いてきました(笑) Kindle版が99円ぐらいでセールしてくれたら買うかも!